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『棟板金が台風で飛んだ!?』火災保険で修理が可能か解説します!?

棟板金浮き

 

目次

「棟板金(むねばんきん)」という言葉を聞いたことはありますか?あまり聞きなじみのない言葉だとは思いますが、実は現在の日本の住宅でよく使用されているスレート屋根のとがっている部分にかぶせる金属の板のことを指しています。この板がなければ、屋根から水が入ってしまい雨漏りの原因となるという、重要な役割を担っています。

このような大事な役割を持っている棟板金ですが、屋根の一番先にあることから強風や大雨で壊れやすい部位でもあります。宮崎県は降雨量が多く台風の被害も多い地域ですので、スレート屋根の住宅では、棟板金の定期的なメンテナンスを行うことが重要になります。

棟板金の特徴

棟板金は常に風雨にさらされているので壊れやすくなっていますが、施工がしっかりしていれば15年近くはもつものです。しかしながら、初期の施工不良が起こっている場合は5~6年で外れてきてしまうこともあり、風が強い日に屋根の端でふらふらしている金属の板がある場合は、棟板金が外れている証拠です。

この棟板金は、外れてしまうと雨漏りの原因になってしまいますので、天井裏だけでなく基礎部分にまで雨水が浸水し腐食してしまうリスクが高くなります。

屋根の塗装の寿命は10~15年といわれていますので、新築や塗り替えからそれくらいの期間が経つと屋根の色が褪せてきたり塗装が剥げてきたりしてきます。また、コケやカビが生えてくることもあります。

屋根の美観を損なわれると、住宅全体が古ぼけた印象を与えてしまうことから、定期的なメンテナンスが必要になります。

しかし、屋根の塗装は美観を保つ他、屋根そして住宅全体を守る役割を果たしています。つまり、屋根が劣化しているということは屋根の役割を果たせていなくなってきているということになり、住宅全体の危機が迫っているということです。

住宅を雨や風から守れなくなるということは、住宅の劣化を早めてしまう結果になりますので、棟板金の欠損により雨漏りを起こしてしまうと取り返しのつかないことになってしまうことがあります。そのため、屋根の塗装の際には棟板金の状態もチェックする必要があります。

コロニアル屋根のことも知っておこう

棟板金被害

棟板金は、スレート屋根の先についているものですので、棟板金を知るためにはスレート屋根のことを知っておきましょう。このスレート屋根の中でも一番有名なのが、「コロニアル屋根」です。

コロニアルとは、クボタ松下電工外装株式会社から販売されているスレート瓦の商品名で、スレート瓦の中で最も使用頻度が高いものです。そのため、スレート瓦のことをコロニアルと呼ぶことも多く、一般的には「スレート=コロニアル」と思っている人も多く存在します。ちなみに、コロニアルは日本瓦よりも軽くて安く、さまざまな色がありデザイン性に富んでいることから人気があります。

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コロニアルの特徴

コロニアルは成分の85%がセメントで15%が石綿で、2004年までは健康被害が社会問題化したアスベストを使用していたことでも知られています。厚さは4.5mmと薄いので、軽く扱いやすい屋根材として親しまれています。

さらに、コストパフォーマンスが良く、色・形状のバリエーションも多いので、多くの一般住宅で使用されています。しかしながら、コロニアルは寒さに弱いので、寒冷地では使用できないというデメリットもあります。

屋根の塗り替えの目安は10~15年といわれていますが、屋根は下から見えないので劣化しているかどうかがわかりません。では、どのような現象が起きた時に屋根の劣化が始まっていると思われるのでしょうか。

コケやカビが発生している
コロニアルの主成分はセメントです。そのため、塗装をしなければどんどん水が染み込んでしまうため、防水性を保つことができないという特徴があります。

そして、経年劣化や自然環境により塗膜が劣化して防水性がなくなると、雨水と湿気の影響でコケやカビが発生しやすくなります。すぐに雨漏りが起こるわけではありませんが、劣化しているサインですので早めに対処しましょう。

コロニアルに反りやひび割れが起こっている
コケやカビが発生したままの状態でコロニアルを放置していると、さらに塗装はどんどん剥げてしまいます。その結果、コロニアルが反ってしまったり、ひび割れが起こってしまったりといった致命的な状態になります。

これは、防水性が低下してコロニアルに水分が染み込むことで、急激な気温の変化により水が化学反応を起こすことでコロニアルの内部の容積変化により起こる現象です。

コロニアルが剥がれて落ちてくる
ひび割れを起こしたコロニアルを放置してしまうと、最終的には割れて屋根から落下してしまいます。コロニアルが剥がれて落下しているということは、コロニアルの下にある防水材や金具が丸見えになっている状態ですので、大雨が降るとすぐに劣化してしまいます。

つまり、すぐに雨漏りが起こってしまいます。最悪の場合、屋根の葺き替え工事につながるほどの大きなダメージを受けてしまうので注意が必要です。

棟板金が浮いていたり釘が抜けかかっていたりする
コロニアルのとがった部分についている棟板金が浮いているように見えるのは、棟板金が気温の影響で膨張・収縮して棟板金を固定している釘が押し出されてしまっていることを意味します。

この状態を放置してしまうと釘が抜けてしまい、棟板金が外れるため、基礎の部材が剥き出しになってしまいます。このように、棟板金が役割を果たせないということは雨漏りのリスクが高くなっていることから、早急なメンテナンスが必要になります。

コロニアルの屋根の塗装時期のサインは明確にわかるのですが、毎日屋根をチェックしているわけではないと思いますので、まずは屋根の色あせを確認するようにしましょう。

コロニアル屋根の塗装方法

それでは、コロニアルの屋根はどのように塗装されるのでしょうか。一般的には、以下のようなスケジュールで塗装を行います。

① 高圧洗浄
高圧洗浄機を使って、コケやカビ、古い塗膜、ほこり・ごみをきれいに洗い流します。

② ケレン作業
棟板金の錆・汚れを落とすために、サンドペーパーなどで該当部位を磨きます。

③ 下地処理
反っているコロニアルを交換したり、ひびの入っている部分を補修したりします。

④ 下塗り
棟板金部分に錆止めの塗料を塗り、コロニアル部分にはコロニアル用の下塗り剤を塗ります。

⑤ 中塗り・上塗り
下塗り剤が完全に乾燥してから中塗り・上塗りをします。中塗り・上塗りの塗料は同じことが多いのですが、下塗りも含めて3度塗りするのが一般的です。

⑥ 縁切り
上塗りが乾燥してから、コロニアルの小口を塞いでいる塗料を切り離します。この作業の代わりに、下塗り後にタスペーサーを差し込んでおくこともあります。

コロニアルの屋根の塗装をする際の注意点

塗装を進めているアパート

このようにコロニアルの塗装を行うのですが、改めてその注意点を以下にまとめておきました。

ケレン作業・縁切りが行われているかを確認する
ケレン作業と縁切り(タスペーサーの挿入)は、コロニアルの塗装において必須の作業です。ケレン作業とは、簡単にいうと部材を磨いて表面を整えることです。

このケレン作業を怠るとすぐに塗装が剥がれてしまい、縁切りが行われていないと雨漏りにつながるリスクが高くなることから、専門業者としっかり打ち合わせをして、これらの作業が行われることを確認してから塗装工事に入りましょう。

DIYによる屋根の塗装は危険なので避けるべき
塗装費用のコストを減らすためにDIYで塗り替えを行いたい、と思う人もいるかもしれません。しかしながら、屋根の上で塗装を行うことは危険がいっぱいです。

慣れないDIYで塗装をする際にも足場を設置することになりますので、その足場が5mを超える場合は資格が必要になるなどの制限もあります。そのため、屋根の塗装は専門業者に任せることをおすすめします。

コロニアル屋根の塗装費用の相場

では、コロニアルの塗装にかかる費用の相場はどれくらいなのでしょうか。一般的な一戸建ての場合、25~40万円くらいで塗装ができるといわれています。これは一般的な塗料を使ったケースの相場ですので、当たり前ですが塗料のグレードを上げると金額は上がります。

屋根は外壁よりも直射日光を浴びる場所ですので、外壁で使用する塗料よりも耐久性のある塗料を選ぶことで長持ちさせることが可能です。最近は屋根の塗料の種類も増え、住宅に合わせて豊富な色が用意されていますので、まずは専門業者に相談してみましょう。

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火災保険の申請方法

台風により棟板金飛散して貫板が丸出し状態に

棟板金が台風で壊れてしまった時は、火災保険を活用して修理が可能です。火災保険はその名前から火事の時に補償をしてくれるのは当然ですが、自然災害による被害についても補償してくれる「住まいの総合保険」です。

オプションにはなりますが、建物外部から何かしらの物体が飛んできて被害が出たり、屋根が壊れて水濡れが起きたり、また自動車が突然突っ込んできたりした時も、火災保険で修理費を賄うことができるという便利な保険です。

宮崎県は台風による被害が多く、様々なものが飛んでくる危険性も高いことから、このオプションは強い味方になってくれることでしょう。また、火災保険は「建物」もしくは「家財」にかけることができます。もちろん、両方同時にかけることもできるので、具体的には以下のような場合に保険金が支払われます。

「建物」が火災保険の対象になっている場合
住宅そのものや住宅に付帯している「動かないもの」に被害が出た時に保険金が支払われる

「家財」が火災保険の対象になっている場合
住宅の内部にある家電や家具など「動かせるもの」に被害が出た時に保険金が支払われる

火災保険はいわゆる「申請主義」ですので、契約者が申請しない限り保険金は支払われません。また、申請したとしても保険会社が支払いを断る例もあります。この火災保険の不払いは社会問題化したこともあり、現在では是正されてきているようです。

しかしながら、保険会社はできるだけ利益の源泉である保険金をできるだけ支払いたくないので、自然災害により被害が出たとしても、色々と条件をつけることで低めの金額を支払おうとしてきた歴史があります。

火災保険は自動車保険と違って双方の保険会社が話し合って落としどころを見つけることができない保険なので、火災保険のことを知らないと思われて契約者側が保険会社の言いなりになってしまうことが多かったのです。この火災保険の不払いについては、30万件近い不払いが判明しているともいわれています。

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申請を検討なされている方は是非とも活用してみてください!

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記事監修:矢島 弘子


火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている東京都中野区でも2021年8月9日の台風被害はあり、

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