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生命保険に入る時に火災保険を見直す時のポイントを解説します!

2021年12月19日 公開

生命保険に入る時に火災保険を見直す時のポイントを解説します!

生命保険の加入を考える際に、火災保険に加入しているなら、補償内容や補償範囲を見直したほうが良いかもしれません。

当記事では、生命保険と火災保険の違いに触れながら、火災保険の見直しポイントについて解説します。保険料のやりくりが不安な人や、火災保険を見直したい人は、ぜひご一読ください。

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「生命保険」と「火災保険」の違いとは

生命保険と火災保険のどちらに加入すべきか、火災保険の見直しが必要かを考える前に、まず2つの保険の違いを把握しましょう。生命保険と火災保険は、根本から異なる保険です。違いを正確に知って自分に必要な保険の加入につなげましょう。

保険の種類

生命保険の種類は、第1分野~第3分野に分かれています。生命保険は生命保険会社が扱う第1分野に、火災保険は損害保険会社が扱う第2分野に該当します。

第1分野

生命保険会社が扱う保険には、終身保険・個人年金保険・養老保険・学資保険などが該当します。主に人の生存・死亡に対して保険金が支払われます。自分の病気やケガだけでなく、万が一の際に残された家族の生活の保障や、将来必要となる資金準備をすることもできます。

第2分野

損害保険会社が扱う保険には、火災保険・自動車保険・個人賠償保険・所得補償保険などの損害保険が該当します。損害を受けたモノや財産に対して保険金が支払われます。

第3分野

生命保険会社と損害保険会社の両方が扱っており、医療保険・がん保険・介護保険など生命保険と損害保険の中間的な保険が該当します。

保険金の性質

生命保険は、「不利益から保護すること」に重点が置かれています。そのため、損害が発生した際は、リスクから自分や家族を守るために保険金が支払われます。保険金の金額は、損害の大小を問わず、加入契約時に設定した額となります。

一方で、火災保険は、「被った損害を補うこと」に重点が置かれています。そのため、損害が発生したら、損害を補い、償うために保険金が支払われます。保険金の金額は、契約加入時に設定した金額の範囲で、損害額に相当する額となります。

契約期間

生命保険は、保険の契約期間が長いものが大半です。短いものでも5年程度、長くなれば終身と、長期的な契約が主となります。これは、人命や家族の生活に関するリスクは、契約者の死亡後まで続くためです。

一方で、火災保険を含む損害保険は、比較的短いものが多くなっています。火災保険では、最長でも10年ほどの契約期間が一般的です。

保険料

保険料は、生命保険のほうが高く、損害保険のほうが安くなる傾向があります。

多くの人は年を取れば病気になり、誰しもいつかは亡くなります。長期的な契約が大半の生命保険では、保険金を支払うシーンが多くなるのです。加えて、損害の大小に関係なく、定額の保険金が支払われるという特徴も、保険金が高くなる原因といえます。また、保険料の支払い方法は、月払いが一般的です。

一方で、損害保険では、短期でかつ、損害が発生した場合にのみ保険金が支払われます。支払う保険金も、損害額に留まるため、比較的保険料が安くなります。損害保険の保険料の支払い方法は、年払いや一括払いが一般的です。

貯蓄性能

生命保険は、万が一や将来に備えるという特性から、貯蓄性能がある保険です。保障を使わない場合には、解約返戻金としてお金が返ってくる場合もあります。高額な保険料を払う必要がある反面、掛け捨てではないことが特徴です。

火災保険など損害保険は、一度払った保険料は、損害が発生しない限り戻って来ません。いわゆる掛け捨ての保険で、貯蓄性能はほとんどありません。

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生命保険と火災保険どちらが必要?

生命保険と火災保険は、全く異なる保険であることが分かったところで、どちらの保険が必要なのかを考えてみましょう。

種類の異なる保険なのでどちらも重要

生命保険と火災保険は、保険金が支払われる条件も、保障/補償の対象も異なる保険です。そのため、人生におけるリスクに備えるという点ではどちらも重要といえるでしょう。

一家の大黒柱が大きな病気やケガをすれば、家族の生活費やローン返済、教育費の支払いに支障が出るでしょう。一方で、自然災害で家がなくなってしまえば、多額の経済的損失が発生し、生活が厳しくなることが予想されます。そのため、どちらかの保険に加入したからといって、もう一方の保険が不要になるわけではありません。「保険」という項目で一括りにするのではなく、補償対象・補償内容に注目しましょう。

どちらの保険を優先させるべき?

そうはいっても、保険金の支払いは、家計の負担になりやすい項目です。そのため、予算の都合からどちらを優先させるべきか悩む人も多いでしょう。その場合は、子どもの有無や年齢が判断の目安となります。

生命保険を充実させたいケース

生命保険を重視すべきなのは、「自分が死亡したあとに、経済的に困窮する人がいる場合」です。子どもがいる、とくに未成年の子どもがいる場合、生活費や将来の教育費のために補償を手厚くしておく必要があります。とくに、共働きでない場合は、大黒柱が就業不能になる、または死亡してしまえば、家計の困窮は必須でしょう。そのため死亡保険や、第3分野の保険が重要となります。

また、独身で、自分に何かあった際に助けてくれる人がいない場合は、働けなくなったときに備えて、生活費や医療費を保障してくれる保険が必要です。

火災保険を充実させたいケース

火災保険を重視すべきなのは、「住宅ローンの支払い中の場合」「子どもが社会人になっている場合」です。

住宅ローンを契約するためには、火災保険への加入が必須です。住宅ローンを支払っている間に、火災や自然災害で自宅がなくなれば、建物がないにもかかわらずローンの返済義務だけ残ってしまうためです。住宅ローンが残っている場合、子どもの有無に関係なく火災保険は充実させておきたいものです。

また、子どもが社会人になっている場合、特別な事情がない限り、子どものために生活費や教育費を多く残す必要はないといえます。そのため、生命保険よりも、火災保険を充実させて、家や財産に対する補償を手厚くすると良いでしょう。一般的に、「子どもが巣立つ50歳ごろに、生命保険から火災保険に重きをシフトさせるべき」といわれています。

日本には、公的医療保険や年金をはじめ、医療費が一定の金額を超えるとお金が戻ってくる「高額医療費制度」もあります。老後を考える際は、公的な保険で補いにくい災害による高額な修理代や、自宅がなくなるリスクに備えると良いでしょう。

【関連リンク】

生命保険に加入時に火災保険の見直しは必要か

結婚や子どもの誕生を機に、生命保険の加入を考えるケースは多く、火災保険の見直しを検討している人もいるでしょう。そこで、ここでは火災保険を見直す際の疑問を解決します。

加入している保険の見直しは重要

先述の通り、生命保険と火災保険は備えるリスクが異なるため、生命保険に加入するからといって、火災保険が不要になるわけではありません。

しかし、現在のライフスタイルにマッチしている保険であっても、家族構成や住む家が変われば、適切な保険プランは変化します。ライフスタイルが変わるとき、新しい保険の加入を考えるときには、既に加入している保険を見直すのがおすすめです。

火災保険は途中解約すると損をする?

火災保険を見直すときには、「途中解約したら保険料が無駄になるのでは?」「損をするのでは?」と不安に感じる人は多いでしょう。

しかし火災保険は途中解約すると、未経過分の保険料が返金されるため、ご安心ください。ただし、返ってくる保険料の計算方法は、保険会社や加入プラン、契約時期などによって多少前後することはあります。火災保険を途中解約したからと大きな損をすることはないので、保障範囲や内容を変えたい場合は、途中解約を検討したほうが良いでしょう。

補償の重複に要注意

第1分野の生命保険は人を、第3分野の火災保険は建物や財産を対象にしているため、一般的に保障/補償が重複することはありません。しかし、保険にはさまざまな特約(オプション)が用意されており、場合によっては補償が重複する可能性があります。

たとえば、個人賠償責任保険は単独では加入できず、生命保険や火災保険の特約として用意されています。付加する人も多い特約なので、重複しないようチェックしなければなりません。複数の保険で個人賠償責任補償を付帯させても、実際の損害分しか補償されないため、保険料が無駄になってしまいます。

一般的に、同じような特約でも保険によって、補償の内容や支払い条件、保険金の上限などが異なります。特約を付帯させる場合は、「ほかの保険と補償が重複しないか」「生命保険と火災保険のどちらに付けるのか」をしっかり検討しましょう。

古い火災保険の場合は補償が不足する可能性も

空き家 火災保険申請

古い火災保険に加入しまま見直しが行われていない場合、損害があっても、損害額に相当する保険金が受け取れないケースがあります。

1998年以前の長期契約火災保険の大半は、「一部保険」になっています。一部保険とは、建物の評価額よりも保険金額が少ない状態になっていることです。これは、支払い方法が、契約時に決めた割合しか補償されない「比例てん補方式」であるため発生します。一部保険であるということは、建物が消失しても、損害額に相当する保険金が受け取れないことを意味します。

古い火災保険は、補償が不足するリスクがあるため、一度見直しておくことをおすすめします。

生命保険加入時に火災保険を見直すときのポイント

最後に、火災保険を見直すときのポイントや注意点を確認しましょう。生命保険も、火災保険も必要なことは理解できるが、保険料が…という人は要確認です。

「保険料の節約=補償の縮小」を理解する

火災保険を見直すなかで、保険料の節約を考える人は多いでしょう。しかし、保険料の金額は、補償の額に比例するため、保険料で火災保険を選ぶの危険です。保険料の安さを重視しすぎて、補償が不足すれば、大きな被害にあっても生活再建が難しくなります。保険料に気を取られすぎて、必要な補償まで削ってしまわないよう注意しなければなりません。

おすすめの節約項目は「家財」の補償

予算が足りない場合は、家財の補償内容を見直してください。建物の損害に対する補償が不足すれば、大規模な修理や、建て直しができない可能性もあります。そのため、もし保険料を下げたいという場合は、建物よりも家財の保険金を削るほうが良いでしょう。

ただし、あまりに削減しすぎると、いざというときに十分な補償が受けられません。火災保険の補償対象となる家財には、家電・家具・衣類・文房具・寝具・仏壇・自転車など家のなかにある「移動可能な物」が該当します。

高価な家電も含まれるため、単身世帯で300万円程度、既婚・子ども1人の30歳で800万円程度の保険金額を目安にしてください。一方で、子どもが家を出て、夫婦2人になれば家財が減るため、保険金額を下げても良いでしょう。

地域によっては「補償範囲」も見直せる

火災保険には、必ず付いてくる補償範囲と、任意で付加を決められる補償範囲があります。そのため、必要に応じて補償範囲を絞ることで、保険料を抑えることができます。

たとえば、洪水や土砂災害の被害が想定されない地域に住んでいる場合は、「水災」の補償を外すことを検討できます。水災には、台風・大雨・土砂崩れ・高潮・洪水などによる、床上浸水や建物に対する大きな損害が含まれます。

ただし、近年は、台風の大型化や、予期せぬ土砂災害が頻発しているため、安易に外すのではなく、ハザードマップをしっかりと調査してから決めましょう。

ハザードマップでは問題ない地域での水害被害も発生しているため、自分で土地の歴史や特徴の確認もおすすめです。

火災保険の補償範囲理解してますか?申請箇所を知れば金額は上がります!!

保険料を抑えられる支払い方法にも注目

「年払い」で1年ごとに保険を更新し、都度保険料を支払うよりも、長期間分をまとめて契約したほうが保険料の総額を抑えることができます。さらに、契約期間を長くすれば、それだけ割引率を高くすることが可能です。

火災保険の長期契約では、契約期間中の保険料を一括で支払う「長期一括払い」や、数年分の契約を結んで毎年分割して支払う「長期年払い」を選べます。長期一括払いのほうが保険料はお得になりますが、大きなお金を一度に用意しなければなりません。一括払いが難しい場合は、年払いよりはお得な、長期年払いを選択すると良いでしょう。

生命保険に入る時に火災保険を見直す時のポイントまとめ

今回は、生命保険に加入し、火災保険を見直したい場合に知っておきたいポイントをまとめて紹介しました。

生命保険と火災保険は保障/補償する対象が大きく違うため、人生におけるさまざまなリスクを補填するためには、どちらも非常に重要です。

保険料の負担が大きいと感じる場合は、ライフステージによって生命保険と火災保険の比重をシフトさせましょう

自然災害が多い日本では、火災保険は必要不可欠な保険です。しかし、病気やケガのリスクに備えている人が多いのに対して、家や財産が無くなるリスクに対しては手薄になる傾向があります。

生命保険も火災保険も、必要な保障/補償をしっかり精査してから、加入や見直しをしてください。

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記事監修:矢島 弘子


火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている2021年12月3日の地震被害はあり、関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。損はさせません。
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