公開日:2021年12月7日
火災保険を申請すると、現場の調査のために損害保険登録鑑定人と呼ばれる専門家が保険会社から派遣されます。
この損害保険登録鑑定人とは、不動産の保険価額の算出や損害額の鑑定、事故の原因・状況調査などを行い、保険会社に状況を報告する仕事をしています。
では、この損害保険登録鑑定人という資格は具体的にどのようなものなのでしょうか。
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納得いかない!その前に!日本損害保険協会の発行している鑑定人資格と申請の重要性
- 損害保険登録鑑定人
- 損害額・保険価額算定のプロフェッショナルとして第三者目線での公平公正な鑑定を行うことが求められています。
- 「鑑定」という言葉が何とも堅いイメージを思わせますが、古美術商などの「鑑定」と意味合いは近いものです。
- 古美術商の鑑定は、美術品の真贋や価値を鑑定するものですが、損害保険登録鑑定人は損害保険の保険価額の算定を鑑定します。
- また、保険価額の算出だけではなく、保険金が適正かつスピーディに依頼者に支払われるよう支援も行っています。
火災保険における損害保険登録鑑定人は、災害現場に赴き調査を行います。
過去日本で起きた巨大地震である阪神淡路大震災や東日本大震災では、長期に渡って多くの損害保険登録鑑定人が現地調査を行いました。
九州で台風被害が水害被害が出た際は全国から鑑定人が飛んで長期出張するケースもよくあります。
資格の種類
損害保険登録鑑定人には3段階の資格認定があります。
それぞれの受験資格や試験科目・合格率などを紹介します。
損害保険登録鑑定人3級
受験資格は特にありませんが、以下に該当する場合は受験できません。
・暴力団員(暴力団員ではなくなった日から5年を経過しない者を含む。)、暴力団準構成員、暴力団関係企業その他の反社会的勢力(以下「反社会的勢力」という。)に該当する ・反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなどの関与をしている ・反社会的勢力を不当に利用している ・反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有している ・自らまたは第三者を利用して、暴力、脅迫、威力または詐欺的言動その他違法ないし不当な言動を行っている |
試験科目は
「保険・一般常識」
「電気・機械」
「建築」
の3科目で、一級建築士または二級建築士の資格を持っている人は「建築」の試験が免除になります。
合格基準は各科目ともに100点を満点中60点以上となっています。
損害保険登録鑑定人2級
受験資格は、損害保険登録鑑定人3級に登録されていることが条件となります。
試験科目は
「電気」(第一・二・三種電気主任技術者は免除)
「機械」
「簿記会計」(公認会計士・税理士及び日商簿記検定1級資格者は免除)
「保険・一般常識」
「建築」(一級建築士または二級建築士は免除)
の5科目となります。
合格基準は各試験科目ともに100点中70点以上となり、
損害保険登録鑑定人3級と比較すると難易度が上がります。
損害保険登録鑑定人1級
受験資格は、損害保険登録鑑定人2級に登録されている者ことが条件となります。
試験科目は
「電気」(第一種電気主任技術者は免除)
「機械」
「簿記会計」(公認会計士・税理士及び日商簿記検定1級資格者は免除)
「保険・一般常識」
「建築」(一級建築士は免除)
「研究レポート」
の6科目となっています。
合格基準は各試験科目ともに100点中70点以上です。
としているとのことですので、かなり難易度の高い資格であることがわかります。
また、級に関わらず損害保険登録鑑定人の試験に合格した時には、以下の公的資格を所有していると「専門鑑定人A」「専門鑑定人B」としての登録も可能になります。
●専門鑑定人Aとして登録できる公的資格 建築積算士/一級建築士 1級土木施工管理技士/1級建築施工管理技士/1級管工事施工管理技士 第一種電気主任技術者/公認会計士 税理士/不動産鑑定士/技術士/建築設備士 |
●専門鑑定人Bとして登録できる公的資格 二級建築士/2級土木施工管理技士/2級管工事施工管理技士 特級ボイラー技士/一級ボイラー技士 第二種電気主任技術者/2級建築施工管理技士 第三種電気主任技術者/第一種電気工事士 木造建築士/会計士補/不動産鑑定士補/技術士補 |
鑑定人の役割
改めて、損害保険登録鑑定人の役割を確認しておきましょう。
支払保険金を適正に算定すること火事や自然災害など住宅に被害が出た後に、保険会社の要請を受けて調査・鑑定を行い、損害額の算定を適正に行います。
そして、保険会社が依頼者(火災保険の契約者)に滞りなく保険金を支払ってもらうようなサポートも行います。
これを「損害鑑定」と呼んでいます。
保健価額を適正に算定することこれは「評価鑑定」と呼ばれるものですが、
保険会社との間で火災保険の契約を結ぶ際に、事前に保険対象物の鑑定を行って適正な保険価額・保険金額を算定するというものです。
中立・公平・公正性な立場を忘れずに業務を行うこと損害保険登録鑑定人は保険会社の要請で鑑定を行いますが、
あくまで第三者機関としての考え方が求められます。常に中立・公平の立場を貫き、対象物そのものの価値を算定することが求められる仕事です。
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ではこのような難易度の高い試験を突破して損害保険登録鑑定人になった人たちには、どのようなことが必要とされるのでしょうか。
適正な判断をする鑑定人は減ってきている
保険約款の深い理解当たり前のことですが、鑑定で一番大切なことは、契約されている保険の適正な保険金を算定することです。
しかし、保険会社により様々な種類の保険があるので、それぞれの保険の特徴をしっかり把握しておかなければなりません。
そのため、それぞれの約款を深く理解した上で鑑定に臨むことが求められます。図面作成・寸法・数量の記録損害保険登録鑑定人が行う現場調査には必要不可欠です。
事務所に戻り次第、それらの記録をベースにして損害額の計算をしますので正確に図面を書き取る能力が必要です。
さらに、詳細な記録をしながら、被害を復旧するためにはどのような材料が必要でどれくらいの金額がかかるのかを瞬時に判断しなければなりません。
もちろん、保険約款にも適合してなければいけないので、同時に様々なことを判断・決定して行くことも求められます。
台風や衝突など様々なケースを想定しなければならない
現場鑑定の際に、損害部位がどのような原因で壊れたかを瞬時に把握しなければなりません。
また火災保険が申請主義の為、出てきた工務店の見積もりから単価の算出をします。
その工務店の【固定費】により適正単価を委託元である保険会社とすり合わせするので非常に難しい業務となっております。
このように多くの人と接する仕事なので、様々な人と円滑にコミュニケーションをとれる人間力も試されます。
秘密保持能力多くの秘密を知ることになるのもこの仕事の特徴です。
現場鑑定では最長8時間のケースもあり
というのも鑑定にはそれなりの時間がかかりますし、大きな被害が出た被災地での活動となると、動き回るだけでも体力を奪われます。
また、高層マンションで調査を行う際には、停電でエレベーターが動かなければ、非常階段で高層階まで上がっていかなければなりません
このような場面でも鑑定できる体力を、日頃からつけておかなければなりません。
このように、損害保険登録鑑定人の仕事は体力仕事と知力を使った技術的な仕事の両方を行うことになります。
現場ではエネルギッシュに動き回り、事務所では緻密な計算をする…そんなオンとオフの使い分けができるバランス感覚も重要な素養となります。
保険会社よりの判定が多い??
火災保険会社と鑑定会社との繋がりは?
先述の通り、損害保険登録鑑定人は保険会社から火災保険の申請のあった住宅に派遣されます。
被災状況や損害額を公平な目で調査し、保険会社にレポートを提出します。
その鑑定結果をもとに、保険会社は依頼者に対して保険金の支払いを認定します。
ちなみに、被害総額が少ない場合や、明らかに被害を受けたことがわかっている場合は、損害保険登録鑑定人の出番なく保険金の支払いのステップに進むこともあります。
これは火災保険ではなく地震保険の例ですが、
東日本大震災が起こった際には被害が甚大だった地区では損害保険登録鑑定人の鑑定を待たずして「全損」という扱いになり保険金の支払のステップに進んだ例もあります。
火災保険を申請してから保険金の支払いまでのスケジュールとしては、
損害保険登録鑑定人が入らない場合で、保険会社に連絡してから約1か月以内で保険金が支払われることが多いようです。
損害保険登録鑑定人による鑑定が行われた場合は、60日程度までは見ておいたほうが良いでしょう。
火災保険を申請したけれども「無責」になってしまった火災保険を申請しても、保険会社から「今回は保険金が支払われません」という連絡を受けてしまうことがあるかもしれません。
この保険金がゼロで終わることを「無責」と呼んでいるのですが、
実はこの「無責」については全国的に多く聞かれる事例です。
しかし、「無責」と判断されたケースでも、申請の仕方によっては「有責」になるかもしれないケースもたくさんあります。
保険金がおりないと言われてもあきらめないで!
もし、火災保険が無責と判断された場合は、その理由はしっかりと聞きましょう。
突発的な事故ではなく経年劣化・施工不良によるものなので無責と判断されたとしても、交渉次第で保険金が支払われるものもあります。
具体的には以下のようなケースです。
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このような無責だけではなく、保険会社の不払いは社会問題と化しています。
これは、正当な理由もなく被保険者に保険金を支払わないことです。もちろん、支払うべき保険金なのに、支払わないという意味です。
また、何かと理由をつけて保険金を支払わない方向に持っていく行為も含まれます。
残念ながら、保険会社による不払い行為は、火災保険では多いのが現状です
火災保険という、頻繁に利用する保険でないことから、契約者の知識が少ないことにつけ込んで、
うまく丸め込んで保険会社の出費を減らそうとしているのです。
この不払いは、組織的に行われていたという事実もあります。
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では、そのような組織力に対抗する手段はないのでしょうか。
実は、保険会社にしっかり火災保険を支払ってもらう修理の方法があるのです。
それは、火災保険を活用した住宅の修理に慣れている専門業者に依頼するという方法です。
このような業者であれば、どのように申請すれば火災保険を最大限に活用できるのかを知り尽くしていますし、
火災保険内でできる修理の提案もしてくれます。
文句の付けようのない書類を揃えられてしまっては、保険会社といえども保険金を払わざるをえなくなります。
そこで保険会社がケチをつけてきたとしても、火災保険の活用に慣れている専門業者がすべて対応してくれます。
もちろん、損害保険登録鑑定人がやって来た時にも同席してくれるので、依頼者ではわからない質問にも応対してくれます。
火災保険の申請においてポイントになるのは、優良業者を探し出すこと、そしてその会社に依頼することです。
という、建物診断を株式会社 火災保険請求相談センターで行っております。
またその申請でおりた火災保険金の中から修繕工事を行うかお金を残すかを選択してもらいますので、お客様の自己負担はありません。
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記事監修:矢島 弘子 |
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火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている東京都清瀬市周辺でも2021年10月7日の地震被害はあり、 関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。損はさせません。 |