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皆さんは「ベランダ」と「バルコニー」の違いをご存じでしょうか。「ベランダ」は2階以上にあるもので、住居から外に張り出していている雨風をしのげる屋根のあるスペースのことです。形状や広さによって異なりますが、雨の日でも濡れずに過ごせる場所なので、洗濯物を干すこともできます。
一方、バルコニーはベランダと同様のスペースですが、実は屋根がない場所を示す言葉です。ルーフバルコニーがわかりやすいと思いますが、下の階の屋根を利用しているため、かなり広いスペースになりますが屋根はありません。
そこで今日は、ベランダの屋根が壊れたときにどう対応するかを紹介していきます。
ベランダの屋根はどのタイミングで修理する?
ベランダの屋根で、下記のようなトラブルが発生したときはなるべく早く修理をすることをおすすめします。
ひび割れやはがれが発生している
ベランダは防水塗装をされているので、劣化によりひび割れ・はがれが起こると、その部分から雨水が浸入することがあり雨漏りの原因になることがあります。
ベランダの再塗装のリフォームは、15万円ほどの費用がかかりますが、これは防水層を塗装してからトップコートを塗装することになるために、それなりの金額がかかってしまうからです。
また、防水層まではがれている場合は、DIYでやると失敗するケースも少なくないので、プロの業者に工事を依頼しましょう。
ベランダも含めて、住宅のちょっとした塗装は簡単そうに見えますが、特に防水塗装は高い技術力が必要なので、知識や経験がなければDIYで塗装しても防水機能を完全に発揮できないリスクが高くなってしまいます。
階下に雨漏りが起こる
階下に雨漏りが起こっているのは、防水塗装がはがれてベランダの構造部分にまで雨水が浸水している証拠です。
雨漏りの原因を特定するのは難しいのですが、ベランダのどの部分から雨漏りが起こっているのかを早急に調べて対処しなければいけません。構造部分の修理と再塗装のリフォームが必要になるため、20万円ほどの費用がかかります。
雨漏りを放置すると住宅の内部が腐食されてしまうため、工事が後になればなるほど費用は高くなってしまいますので、すぐに工事をしましょう。
ベランダの手すりがさびたりぐらついたりしている
ベランダの手すりがさびたりぐらついたりしている場合は、屋根以外の場所も老朽化が進んでいることになりますので、屋根も大きなダメージを受けていることが想像されます。
そして、屋根が壊れて落下してしまう事故につながる可能性がありますのでとても危険です。
ベランダの手すりの交換も20万円ほどの費用がかかりますが、屋根を含めてほかの箇所も劣化が進んでいることが考えられるので、費用はさらに高くなることが多いです。
ベランダに水が溜まる
ベランダに水が溜まっている場合は、排水口が詰まっているだけの可能性もありますが、屋根が機能を果たしていないケースもあります。まずは、定期的に排水溝の掃除をしてゴミを取り除くことで解消できれば問題ないのですが、清掃をしても水が溜まる場合は屋根で何かしらトラブルが起こっていることが考えられます。
ちなみに、ベランダの排水溝の詰まり掃除・修理の費用の目安は2万円ほどです。また、雨樋が詰まっていることもあるので、合わせて修理すると7万円ほどの費用がかかります。雨樋の勾配不足により雨水が詰まりやすくなっている場合は、初期不良の可能性があるので、住宅メーカーに相談してみましょう。
初期不良が認められれば、住宅メーカーが無償で修理してくれます。
ベランダの屋根そのものが破損している
このケースは一目瞭然ですが、ベランダの屋根が壊れていたり強風で飛んでいってしまったりした場合は、屋根の交換などの工事を行う必要があります。
最近のベランダの屋根では、コストパフォーマンスが良いポリカーボネート製の波板屋根が採用されることが多いですが、台風や飛来物によって破損するケースが少なくありません。ポリカーボネート製の波板屋根の交換工事の費用の目安は、5万円ほどです。
日ごろの点検ではここを見ておくべき!
以下、台風前などに見ておきたい部分を記しておきます。
- 屋根はしっかりと固定されているか?緩んでいないか?
- 風が吹くとバタバタと音が立たないか?
- 古くなり変色したりしていないか?
- 大きな傷がついたりして傷んでいないか?
思い当たる部分があれば、大事になる前に業者に見てもらうと良いでしょう。
ベランダの屋根はどんなときに被害を受けてしまうか
ベランダの屋根はシンプルな作りで、パネルが軽いために強風などで被害を受けやすいです。台風などでベランダの屋根が飛んでいってしまった!というのはよくご相談いただく内容のひとつです。
被害が出たベランダ屋根は凶器にもなり得る
すでにベランダ屋根に何かしらの被害があり、また自然災害が来てしまった場合、屋根が通行人に当たってしまう、車に当たってしまうなどの二次災害も考えられます。そうなってしまう前に、修理を検討しましょう。
ベランダの屋根の修理代は火災保険で賄える?
このように、ベランダではさまざまな被害が発生することが考えられますが、工事費用のほかに足場を組むことになることもあり、その場合は足場を組むだけで数十万円の費用がかかることもあります。
工事費用が高額になってしまうと、家計にとっては大きな痛手です。そこで強い味方になってくれるのが、火災保険です。
自然災害による被害は補償してくれる
火災保険とベランダの被害は関係性がなさそうに思われるかもしれませんが、火災保険は火事以外にも大雨や台風などの自然災害による被害を補償してくれますので、ベランダの屋根が壊れた原因が、大雨や強風、大雪などであれば火災保険の保険金で修理費用を賄えることがあります。
火災保険は、台風や暴風雨による風水害のほか、雪災・雹災が補償対象です。火災保険は地震・噴火津波による被害は補償されませんので、同じ自然災害でもそれらによる被害は、火災保険とセットで地震保険に加入しておけば補償されます。
経年劣化は補償の対象外です
ただ、経年劣化による被害も火災保険の対象外となります。経年劣化による被害が事前災害による被害かは、素人では判断ができないケースもあるので、プロの専門業者に調査を依頼し見極めてもらいましょう。
もし、経年劣化の被害を自然災害の被害として火災保険をした場合、虚偽の申請をしたとして保険会社からペナルティを受ける場合があるので注意が必要です。
マンションなどの共同住宅の場合は?
また、一軒家の場合は自分自身で契約している火災保険を活用することになりますが、マンションやアパートなど共同住宅の場合は、ベランダの屋根が「共用部分」と判断されるケースがあります。
この場合は、マンションの管理組合などで加入している火災保険の補償対象になることがあるので、管理組合に相談してみてください。
火災保険の補償の範囲とは?
火災保険は、ベランダ以外にも補償の範囲は非常に広くなっています。火災保険の補償の対象は「建物」と「家財」です。
この場合の「建物」とは、住宅そのもの以外に一度取り付けると簡単には取り外せないベランダやエアコン(室外機含む)のほか、敷地内にある倉庫やカーポートも含みます。また「家財」とは、その「建物」の中にある家電や家具・衣服といった持ち出しが可能なものを指します。
「建物」と「家財」は、個別に補償対象にすることもできますし、同時に補償対象にすることもできます。
例えば「家財」のみを補償対象にしている場合は、ベランダを含む「建物」で被害が出た場合は補償対象にならないので注意が必要です。
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盗難であっても補償対象である場合も
そのほか、火災保険の補償内容のカスタマイズによっては盗難被害も補償対象になります。例えば、泥棒がベランダの屋根を壊して侵入した場合などは、火災保険で工事費用を賄うことも可能です。
ただし、一般的には宝石や美術品などで、1個(1組)あたり30万円を超える高級品については補償の対象外になることが多いです。
軽度であってもシミから漏電に繋がる
また、軽度の被害でも、雨水が住宅内部に浸入し湿気が増えると、天井や壁紙にシミができてしまいます。雨漏りを放置すると、このシミも住宅全体に広がり、大工事をしなければならなくなります。
さらに、生活配線が水気を帯びてしまい漏電が起こることもあります。漏電は見ただけでは気づかないので、感電や火災につながることもあるので注意が必要です。
このように、小さい被害でもベランダの雨漏りを放置すると、住宅にとっても家計にとっても良いことは何もありません。火災保険の時効も3年ですので、被害に気付いたときはすぐに専門業者に調査をしてもらい、工事をすることをおすすめします。
ベランダの屋根の種類と特徴
ベランダの屋根の修理を行う際には、既存の屋根の種類と特徴を知っておく必要があります。また、場合によっては修理のタイミングで屋根を入れ替えて素材を変えることもあるかもしれません。以下、ベランダの屋根で使用される素材と特徴についてまとめました。
塩化ビニル(塩化ビニル樹脂)
塩化ビニルは古くからベランダの屋根材として使用されているので、「前回と同じ素材で工事をお願いします」と依頼し続けていると、今も塩化ビニルの屋根を使っていることでしょう。1枚あたりも比較的安めで、加工もしやすいメリットがある一方で、耐用年数は5年程度と非常に短いため、定期的なメンテナンスが必要です。
ガラスネット
ネットのような格子状のガラス繊維が入っている素材で、塩化ビニルよりも耐用年数が長いことが特徴です。費用も塩化ビニルほどではないですが安い部類で、紫外線を取り入れるという特徴もあるので、ガーデニングスペースに向いています。ただし、耐用年数は10年弱と短めなので、定期的なメンテナンスは必要になります。
アクリル板
アクリル板は透明度が93%と非常に高い素材で、ガラスよりも軽量で、強度もガラスの約200倍という優れた機能を持っています。酸やアルカリに強い素材であることから、後述するポリカーボネートの屋根が出てくるまでは非常に多く使用されていました。そのポリカーボネートが主流となった現在は、ベランダの屋根材としてはほとんど使用されていないのが現状です。補修の際は特注になるため、スケジュールも費用もかかってしまう傾向にあります。
ポリカーボネート
ポリカーボネートは「割れないプラスチック」と呼ばれ、安価ながら高い強度を持っています。しかも、10年以上は問題なく使用することができる耐久性の高さもあるため、ベランダの屋根材として広く普及しています。
ちなみに、ポリカーボネートは片面にしか耐候処理が施されていないので、貼付されたシールの表裏を確認して施工します。この裏表を間違うと、その機能が十分に発揮されないので注意が必要です。
例えば、日焼けによる色褪せが激しくなってしまいますし、本来の耐用年数に見合った耐久性も発揮されません。そのため、ポリカーボネートを使う場合はDIYを避けて、プロの専門業者に工事を依頼しましょう。
ポリカーボネートはアクリル板の約20倍の耐衝撃性もあり、屋根ごと交換する場合は、そのほとんどでポリカーボネートが使用されています。
このように、ベランダの屋根の素材によって大きく特徴は変わりますが、現在はポリカーボネートの屋根が主流となっています。強度・耐久性など機能面でも非常に優れている素材なので、もともとの素材が塩化ビニルやアクリル板の場合でも、ポリカーボネートに変えることを検討しても良いと思います。
ベランダの屋根の修理・請求相談センターへご相談ください!
このように、ベランダの屋根のトラブルは自然災害による被害であれば火災保険で工事費用を賄うことができます。火災保険の補償の対象に「建物」が含まれている場合は、ベランダ本体・屋根も対象となりますので、上手に火災保険を活用しましょう。
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