2021年12月26日 公開
住宅を購入・賃貸する際には、住宅の内部については色々なことを考慮するかもしれませんが、敷地内の他の部分についてはあまり考えないまま進めていくことが多いかもしれません。
住宅の外側である「エクステリア」に当たる部分は、住宅の顔になる部分ですので、ないがしろにしてはいけません。
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「エクステリア」と「外構」って何が違うのかを知る
「エクステリア」に似た言葉で「外構」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、この2つの言葉に違いはあるのでしょうか。実は、エクステリアとは「住宅の外側の空間」という意味の言葉で、対になる言葉は「インテリア」です。
インテリアとは、住宅の中にあるテーブルやソファなどの家具や、テレビや冷蔵庫などの家電などを含めた空間全体を指します。同じく、エクステリアも門扉やフェンス・カーポートなど住宅の外部を構成する空間全体を意味しています。一方、「外構」とは門扉やフェンス、カーポートなど住宅の外側にある構造物そのものを指しているので、外構の集合体がエクステリアになるという意味合いになります。
エクステリアを検討するうえで大切なこととは
エクステリアをどのようなしていくのかを考えることは、とても重要です。何を一番に大切にすべきなのか、それは住宅の外側をどのように使用したいかを冷静に検討するということです。
インテリアについて検討するとき、まずはライフスタイルを振り返り、どのようにリビングにインテリアを配置していくかを考えるのと同じように、エクステリアにおいても検討していくことになります。
どの場所に何を置けば一番使いやすいのか、一番効率的なのかを検討し、構成して最終形を決めていきます。
エクステリアの場合は、自家用車の台数によりカーポートが決まりますし、子どもがいるご家庭の場合は遊ぶスペースに芝生を敷くかデッキを設置するかなどを決める必要があります。
そして、玄関までのアプローチをどうするのか、門扉やフェンスはどれくらいの高さにするかなど、決めるべきことはたくさんあります。ここで注意したいのが、工期です。
エクステリアの工事は、住宅内部と違い天候が悪いと工事ができない日が出てきてしまいます。また、植栽をする場合は季節を間違うとすぐに枯れてしまいます。そのため、エクステリアの工事については、工期に余裕を持って組むことをおすすめします。
具体的な外構の種類
では、エクステリアを構成する外構にはどのようなものがあるのでしょうか。
●門扉
門扉は玄関より前の出入口として設けた門の扉のことで、アルミ製や木製、アルミ+樹脂などの素材でできています。一番採用されているのは、腐食やさびに強いアルミ製です。
また、開閉方法としては「両開き」「片開き」「スライド式」があり、スライド式は前後に開けるスペースが不要なので敷地を有効利用できます。
また、門柱という門扉の横に柱を設置することがあり、ここに表札やポストを備えることになります。
●フェンス
フェンスは外部から住宅の中が見えないように、目隠しの役割を果たす大切なものです。高さをどのようにするかによって、大きく印象が変わります。素材は、門扉と同じくアルミ製や木製、アルミ+樹脂などがあり、植栽を巡らす生け垣やブロック塀などもあります。
下にブロック塀を配置し、上にアルミ製の柵などを組み合わせる方法もあり、多くのバリエーションが考えられます。このフェンスにより、外部から住宅がまったく見えないようにすると、侵入者も見えなくなってしまうことから、防犯上の工夫が必要といえます。また、高さによっては日当たりがなくなってしまうこともあるので、施工会社と相談して適切な高さや素材を決めていきましょう。
●アプローチ
アプローチとは、門扉から玄関まで続く通路のことで、敷地が広い場合に設置されるものです。素材は、コンクリートやタイル・レンガなどが一般的で、アプローチに沿って花壇を作りガーデニングを楽しむこともできます。
●デッキ・テラス
デッキやテラスは、リビングと空間的につなげられる「屋外リビング」ともいえます。一般的に、室内の床と高さが同じ場合にデッキ、庭より一段高くなった場合にテラスと呼ぶことが多く、どちらもイスやテーブルを置きリビング代わりとして使用するケースが多くなっています。
テラスをガラスの壁や天井で覆った「サンルーム」にしたり、庭側の壁を開放した「ガーデンルーム」にしたりすることもできます。特に木製のデッキを「ウッドデッキ」と呼び区別することもあります。
天然木のウッドデッキは人気ですが、メンテナンスが大変で、放置すると傷んだり変色したりして美観を損ねてしまいます。最近は、本物の木のように見えるメンテナンスフリーな人工木のデッキも登場しています。
●カーポート
カーポートは屋根と柱でできた簡易的な車庫です。壁がしっかりついたガレージとは区別して呼ぶことが多くなっています。自動車を何台停めるのか、道路にはどう接するのか、そして防火・準防火地域かどうかなどで選ぶカーポートが変わります。わからないことは、施工会社と相談して決めましょう。
●植栽
植栽は庭やアプローチ沿いに植えるもので、観賞用や家のシンボルツリーとして大きな木々を配置することもあります。意外にも木はすぐに大きくなるので、隣家との距離を考慮して植えないと後々トラブルになりかねません。施工会社とともに植栽計画は慎重に行いましょう。
●照明
玄関や門扉のほかにも、大きめの植栽がある場合には、照明をつけることで大きく印象が変わります。照明の配置については、施工会社と相談して決めていきます。
火災保険を活用して外構を修理する
外構部分について、火事や自然災害の被害が出たときはどうすれば良いのでしょうか。実は、火災保険は外構部分にも適用できます。火災保険は火事による被害の補償だけでなく、「住まいの総合保険」と呼ばれるほどさまざまな被害を補償してくれる損害保険で、台風や大雨などの自然災害による被害も補償対象となり、被害が認定されれば無料で工事ができます。
火災保険に加入するタイミングとしては、住宅を購入・賃貸するときがほとんどだと思いますが、火災保険の対象は「建物のみ」「家財のみ」「建物+家財の両方」の3種類から選ぶことになります。
「建物」とは、建物本体やそれに付属する門・塀・物置・車庫など外構部分のような建物に付帯している一度設置したら動かせないもの全般を指しますので、「建物」を補償対象にした場合には外構部分が火災保険の適用内となります。
また「家財」とは、家具や家電・洋服など建物の中にあるもので簡単に動かせるもの・持ち出せるもの全般を指します。もし「家財」のみを補償対象にした場合は、外構部分の被害は補償されないので注意が必要です。持ち家の場合は、万が一のことを考慮して「建物+家財の両方」で契約することをおすすめします。
火災保険の補償内容を設定する
続いて、火災保険の補償内容はどのように設定すれば良いのでしょうか。火事による被害以外にも、多くの補償内容がそろっている火災保険においては、どの補償を付加するかによって保険料は大きく変化します。
現在の火災保険の多くは、補償内容をカスタマイズできる商品がほとんどですので、契約者のライフスタイルに合わせて補償内容を決められますし、保険料の調整もできます。主な補償内容は、以下の通りです。
●メインの補償
火災・落雷、破裂・爆発、風災・雹災・雪災などの補償は、基本補償としてほとんどの火災保険にデフォルトでついているものです。
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●オプションの補償
水災、盗難による盗取・損傷・汚損などの被害、デモ・革命等に伴う暴力行為による被害漏水などによる水濡れ、建物の外部から物体が落ち下・飛来・衝突した時の被害などです。このオプションの補償は、多くの火災保険で加入が任意とされています。
そのため、付加するか・しないかを契約者自身で決めることになりますが、付加すればその分保険料が高くなるので注意が必要です。
火災保険の補償内容の範囲を広くすれば、万が一の時の安心感は高まります。しかし、保険料は高くなるので、必要以上のオプションを付加することは、ライフスタイルに影響を与えてしまいます。
しかし、保険料を安くするために必要なオプションまで削ることは、いざ被害が出たときに大変なことになるリスクもあるので、補償の内容と掛け金のバランスを取って契約するようにしましょう。
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火災保険の具体的な補償内容を詳しく知る
では、ここからは火災保険の具体的な補償内容の詳細を見ていきましょう。
●火災
自宅から出火した場合はもちろんですが、放火や近隣の火事からのもらい火による被害も補償対象となるのが大きな特徴です。実は、相手に瑕疵がない場合のもらい火は損害賠償の対象にならないという失火法が制定されているため、瑕疵がないもらい火は火災保険だけが頼りになるのです。
●落雷
落雷による被害は、直接的なものだけでなく、意外なところで発生することがあります。例えば、屋根に穴が開くような直接的な被害以外にも、別の場所に雷が落ちて地面を電流が伝うことで「過電流」という現象により電化製品が壊れるということもあります。
●水災
2020年7月は九州や東海を中心に、大規模な洪水被害が発生しています。そのような、台風や豪雨による水による被害である洪水・土砂崩れも火災保険の補償対象です。被害が起きる前に、各自治体が公開しているハザードマップをチェックしておき、いざというときに備えておきましょう。
●風災・雹災・雪災
台風や強風などにより屋根が飛んでしまった、窓ガラスが割れてしまったという場合や、大雪の重みや雪崩で家が倒壊してしまった場合なども火災保険の補償対象となります。最近は巨大台風や豪雪被害は急増しているので、心強い味方になってくれるでしょう。
これらのような自然災害以外にも、以下のような多彩なオプションの補償が用意されています。
●水濡れ
水道が壊れて浸水した場合や、マンションの上階からの水漏れが起きた場合も補償対象となります。
●盗難
盗品された物品はもちろん、壊された鍵や窓ガラスの修理費用も補償されます。ただし、現金や金券は補償されません(特例あり)。
●破損・汚損
例えば、子供が部屋の中で遊んでいるときに壁を汚してしまったり、掃除中に家具が倒れて壊れてしまったりというような偶発的な被害も、オプションの負荷により補償対象にできます。
火災保険を申請するベストなタイミング
では、火災保険を申請するタイミングはいつがベストなのでしょうか。もちろん、ベストなタイミングは、火事や自然災害の被害が出た直後の申請です。申請後に被害状況の確認が行われますが、被害額の確定が早くなり、被害を受けた原因がはっきりしているので、保険金の支払いまでスムーズに進むことが予想されます。
しかしながら、被害が大きければ大きいほど、被害を受けた直後はなかなか申請できないでしょう。
実は、火災保険の時効は3年間となっているので、被害を受けた日から3年以内であれば保険会社に火災保険の申請ができるので、工事や応急処置を先にすることができます。この場合、申請が遅れることで原因の特定が難しくなることも考えられるので、後述する専門会社に依頼することをおすすめします。
頼りになる!経験豊富な火災保険請求相談センター
火災保険は、なかなかクセの強い保険のため、一般人がすべての申請を単独で行うのは難しいといわれていて、実際にトラブルも多く発生しています。
そのため、火災保険を活用した工事に慣れている専門業者に依頼することをおすすめします。その中でも、火災保険請求相談センターは火災保険を活用した経験が豊富です!!
火災保険請求相談センターは、どの地域でも高いクオリティのサービスを受けることができるので、どこにお住まいでも安心して火災保険をの調査・申請の相談ができます。
また、保険会社以上に火災保険の仕組みを知り尽くしているレベルで豊富な知識を持っていますので、火災保険を適用できるコツも教えてもらえます。
まずは火災保険請求相談センターが提供している無料診断を受けて、火災保険を活用できるかどうかを相談してみてはいかがでしょうか。
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記事監修:矢島 弘子 |
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火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている。2021年10月7日の地震被害はあり、関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。損はさせません。2021年も終わりが近づいてきました。 今年も忙しく来年も忙しく突っ走っていきます |