公開日:2021年12月8日
2021年では既にエルニーニョ現象が発生するのでは!?とニュースになり北海道でも大雪が降っています。
2018年にもエルニーニョ現象で東京に1月22日に大雪がありました。 その大雪被害では火災保険活用で平均120万円以上保険金が受給されております。
日本では、夏頃になると
「今年はエルニーニョ現象の影響がある」
「今年はラニーニャ現象の影響がある」
というニュースが伝えられることがあります。
このエルニーニョ現象やラニーニャ現象、日本とは程遠い場所で発生する気象現象なのですが、日本の住宅に影響を与えることがあります。
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エルニーニョ・ラニーニャ現象の概要
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南アメリカ大陸にあるペルー沿岸にかけての広い海域において、
海面水温が平年よりも高くなり、その高い状態が半年から1年半程度続く現象のことをいいます。
このエルニーニョ現象とは逆に、同じ海域において、海面水温が平年より低い状態が続く現象をラニーニャ現象と呼びます。
エルニーニョ・ラニーニャ現象はどのように発生するのか
では、エルニーニョ現象とラニーニャ現象はどのようなメカニズムで発生するものなのでしょうか。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象は、発生地域周辺の海洋や大気場と密接な関係を持つ企業現象で、周辺の海流や大気の流れを通じて日本にも大きな影響を与えます。
エルニーニョ現象が発生したときは、平常時よりも東太平洋熱帯域の仮面水温が上昇し、 西太平洋熱帯域の海面水温が低下することで、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となり、 日本付近では夏季に太平洋高気圧の張り出しが弱くなります。 その結果、低温・多雨・寡照となる傾向となり、冬季に西高東低の気圧配置が弱まるため、暖冬となる傾向になります。 |
一方、ラニーニャ現象が発生したときは、東太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇します。
そのため、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となり、日本付近では夏季に太平洋高気圧が北に張り出しやすくなります。
その結果、南日本で南から暖かく湿った気流の影響を受けやすくなり、北日本を中心に気温が高く日照時間が長くなる傾向にあります。
そして、西日本の太平洋側を中心に、雨が多く気温は低めとなる傾向となり、冬季も西高東低の気圧配置が強まることで気温が低くなる傾向にあります。
エルニーニョ・ラニーニャ現象の語源とは?
エルニーニョ現象とラニーニャ現象の語源について紹介していきましょう。
エルニーニョとは、スペイン語で「El Niño」と書き「男の子」を意味します。
単に普通の男の子を指すときと、幼少時代のイエス・キリストを指すこともあります。
これは、ペルー北部の漁民がクリスマス近くに現れる小規模な暖流のことをエルニーニョと呼んでいたことから、この言葉が世界中に広まるようになりました。
一方、ラニーニャはスペイン語で「La Niña」と書き「女の子」を意味します。
以前はエルニーニョの対をなす現象ということで、「アンチエルニーニョ」とされていた時期もありますが、
語感も悪いことから「ラニーニャ」に変更され一般的になりました。
2022年の東京への大雪影響は?
ここで今一度、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の日本への影響を見てみましょう。
エルニーニョ現象が発生したときは、日本付近においては、夏季に太平洋高気圧が北に張り出しにくいことから、気温が低く日照時間が少なくなる傾向となり、
いわゆる「冷夏」と呼ばれる気象条件となります。
西日本の日本海側で降水量が多くなるのも特徴です。
また、冬季は西高東低の冬型の気圧配置が弱まることで気温が高くなる傾向にあり、「暖冬」となる傾向にあります。
一方、ラニーニャ現象が起こると、日本付近においては、夏季に太平洋高気圧が北に張り出しやすくなることから気温が高くなる「暑夏」となる傾向にあります。
そして、冬季は西高東低の冬型の気圧配置が強まることで気温が低くなる傾向にあるため、寒冬になりやすくなります。
このように、気温・降水量・日照量などに大きく影響する気象現象ですので、これらと売上高に大きな関係のある飲料やレジャー産業、
農業などは、エルニーニョ・ラニーニャ現象による影響が大きくなります。
そのため、これらの業種は、天候リスクマネジメントも考慮する必要があるのですが、地球上の気象現象はエルニーニョ・ラニーニャ現象だけではなく、
台風やゲリラ豪雨などさまざまな要因が複雑に絡み合うため、多角的な視点が必要になります。
気象庁の予測データ
現在、気象庁では大気・海洋の予測を行うことができる「エルニーニョ予測モデル」を用いた予測を実施し、
少しでも経済活動のリスクを減らそうとしています。
エルニーニョ予測モデルのデータを見てみると。
現在ではおよそ数ヶ月前からエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生するかどうかをある程度予測することができるようになりました。
また、エルニーニョ現象と地球温暖化の関係はまだはっきりとした結論は出ていないのですが、
地球温暖化により海面水温が上昇することで、エルニーニョ現象とパターンの似た現象が数多く発生するリスクが高まっているという考え方もあります。
以前、エルニーニョ現象が発生したときには、太平洋高気圧の勢力が弱まることで、日本上空のジェット気流が蛇行し、北から寒気が入り込み冷夏となりました。
そして。想定外の豪雨が日本各地で引き起こされたことがあります。
今後、地球温暖化が進行してしまうと、冷夏や長梅雨といったエルニーニョ現象に伴う気候パターンが発生しやすくなると考えられます。
冷夏は地球温暖化に逆行しているように見えますが、気象現象は複雑な事象が絡み合うため、このような矛盾が起こることは珍しいことではありません。
2022年は東京に大雪がふる可能性が高い
2021年には海水面の温度があがり台風の勢力がもっとも高くなるのでは?と予想されておりましたが実際には2019年の千葉台風ほどの大型台風の損害はなく安心しました。
あくまでも予測になるのですが、2022年には東京に大雪がふる可能性が高いと言われております。
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気温の変化による建築材への影響
このように、日本の気象にも大きな影響を与えるエルニーニョ・ラニーニャ現象ですが、
平年とは違う気温推移・降雨量となったときには、住宅にはどのような影響が出るのでしょうか。
一番は、建築材の膨張・収縮が起こるということです。 木材はもちろん、セメントを多く含んでいる屋根材であるスレートなどは、気温の変化と水分の吸収の機会が増えると、 中に含まれた水分の面積が増えたり減ったりして、膨張・収縮が繰り返されることになります。 この化学反応により、建築材の経年劣化が進むため、本来の寿命よりも短い期間でその機能を果たさなくなってしまう可能性があります。 |
つまり、エルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生した年は、経年劣化により建築材がだめになるリスクが高くなります。
また、ゲリラ豪雨のように、強い勢いの大雨は、経年劣化を通り越して、自然災害につながるリスクが高くなります。
このように、毎日のニュースをチェックして、建築材の劣化や破損が進んでいないかを気にかけることは、住宅を長持ちさせるためには大切なことです。
住宅内部を気温の変化から守る断熱材
住宅の外部にある建築材は、直接自然にさらされているため、自然災害が起こったときには被害が出るとわかりやすいものです。
しかし、住宅の内部の劣化はなかなかわかりませんし、住宅の内部の温度が守られなくなると、住宅の劣化は一気に進んでしまいます。
そこで大きな役割を果たすのが、断熱材です。
もともと日本の住宅は、開放感を重視し、気密性や断熱性に重点を置いた住宅というものはありませんでした。
しかし、戦後に洋風住宅が人気を集めるようになり、欧米の建築思想である「高断熱・高気密」の住宅が主流になったために、
日本でも断熱材の存在が注目されるようになりました。
断熱材でエアコンの効率アップ!
断熱材は防寒対策のためにあるものと考えている人も多いようですが、最近は夏も窓を閉め切ってエアコンをつけることが多いため、断熱性能が高い方が効率良く冷房することができると考えられています。
この断熱材、大きく以下の3種類に分けることができます。
●鉱物系
鉱物系には大きく2種類の断熱材があります。まずはグラスウールですが、ガラスを溶かして繊維状にしたものに接着材を吹き付けて成形した断熱材です。以前は結露などのデメリットが指摘されていましたが、施工技術・性能が向上し、マイナス面は解消されました。またロックウールと呼ばれる、玄武岩や鉄鋼スラグなどを溶かして繊維状にした断熱材もあります。日本でのシェアは少ない断熱材ですが、北欧ではマンションの外張り断熱工法での使用頻度が高まっています。
●石油系
石油系の断熱材はたくさんあります。まず、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)はポリスチレン樹脂に発泡剤を添加してビーズ状にしたものを発泡成形した断熱材で、いわゆる「発泡スチロール」のことです。
耐水性が高く、軽くて衝撃にも強いです。
そして、押し出し法ポリスチレンフォームは、硬質で耐圧力があり吸水・吸湿性が小さいという特徴があります。
硬質ウレタンフォームはポリウレタン樹脂に発泡剤を加えて成形したもので、外張り断熱工法では定番中の定番の断熱材です。
高発泡ポリエチレンフォームも、ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて成形しますが、ほかの石油系断熱材より柔軟性があるため狭い部分に充填しやすいという特徴があります。
フェノールフォームはフェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えて成形する断熱剤で、長期的に安定して断熱性能を保つという特徴を持っています。
石油系の中では防火性に優れていて、火を近づけても煙や有害ガスをほとんど発生しないため、環境に優しい素材といえます。
最後にポリエステルですが、ペットボトルを再生したポリエステル繊維で作られ、熱を加えことで形状を固定できるので接着材が必要ありません。ホルムアルデヒドを発生させずに、万が一燃えたとしても炭酸ガスと水に分解されるため、有害ガスを発生させないというメリットがあります。
●自然系
自然系には2種類の断熱材があります。まずセルロースファイバーですが、
これは新聞の古紙などを粉砕して綿状にしたもので、施工方法としては雪を積もらせるように敷き詰めていく「吹き込み」と、壁に直接固着させる「吹きつけ」という方法があります。
グラスウールよりも吸音性能が高く、歴史も古いので最も普及している断熱材となっています。
もうひとつはウールです。原料は羊毛で、自然系の中ではコストパフォーマンスがよいために最近の普及率が高くなってきました。
住宅の断熱工法の種類
このように多くの種類がある断熱材ですが、実際には「充填工法」「外張り工法」により施工されます。
この2つの工法に優劣はなく、その住宅の状況に合わせて施工することになります。
●充填工法
重点校は、柱などの構造材のすきまに断熱材を充填していくもので、外壁と内壁の間の空間を断熱材で埋めていきます。
メリットはコストパフォーマンスが良いことと経年劣化が起こりにくいことですが、湿気を吸い込むと性能が低下する可能性があり、断熱材が途切れる箇所が多い場合も断熱性能が低下する恐れがあります。
●外張り工法
柱などの構造材の外側を断熱材でくるむ方法を、外張り工法といいます。
メリットは壁の中の空間を残すことで、配管・配線・収納などに有効利用でき、さらに断熱の効果が高いことです。
しかし、コストが割高になることと、断熱材が重くなるために経年劣化しやすいというデメリットもあります。
充填工法は、湿気への対策をしっかり行い施工します。
施工方法自体は難しくないので、リフォームでもよく使われる工法です。
特に、キッチンや浴室などの水回りでは壁の中に水蒸気がたまらないように防湿施工をしっかり行う必要があります。
通気層や防湿・気密シートなど、防湿施工をしっかり行うことで機能の低下を防ぎます。
一方、外張り工法は経年劣化を防ぐ施工を行います。
家の外側を断熱材で覆うことから、どうしても工程が多くなってしまいます。
そのため、充填工法よりも1~2割工事費が高くなる傾向にあり、断熱材と外壁の固定が甘いと、経年劣化の進行が早くなるリスクが高くなります。
もちろん、適切な施工がされていれば問題なので、気象の変化にも住宅が耐えられるように、断熱材の施工にも気をかけることが大切です。
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記事監修:矢島 弘子 |
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火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている東京都清瀬市周辺でも2021年10月7日の地震被害はあり、関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。損はさせません。 |