屋根や塗装工事の着工時に、最初に行う大事な作業と言えば作業現場の下準備となる「足場の組み立て」と「メッシュシート張り」です。
工事のクオリティを上げるためにも、この下準備をおろそかにすることはできません。絶対に手を抜いてはいけない工程なのですが、中にはこの下準備をしっかり行わずに工事に突入してしまっている例もあるようです。
また足場の設置やメッシュシート張りは、実は自己負担なくできるケースもあります。そこで今回は、このメッシュシート張りに焦点を当てていきたいと思います。
火災保険の申請をサポートしている会社です。
自然災害での被害を自覚されている方、過去3年以内に被害の工事を行った方はご相談ください。火災保険金が受け取れる可能性があります。
建物を診断後、火災保険が認められない場合、お客様から費用をいただいておりません。
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飛散防止メッシュシートとは何か
塗装工事において、安全を守るということは「職人が怪我をしないような足場を組む」ことと、「塗料が飛散して近隣に迷惑をかけない養生をする」ことが大きなポイントになります。
というのも、職人は地上高さ5メートルの位置で塗装をすることもあるので、少しでもミスがあると命取りになりかねません。
また、塗料が第三者の住宅に付着したり通行人に飛んでしまったりすると、様々なトラブルの元にもなります。
そのため、塗装工事の現場において大切なのはしっかりと安全が確保されることと、快適な仕事環境が用意されることは必須条件となります。
このように、職人の作業環境を守り近隣に迷惑をかけないようにするためには、足場とメッシュシートが大きな役割を果たします。
足場に関しては、足場専門の業者がその住宅のタイプや建っている場所に応じてどの足場が適しているかを判断し、最善の足場を作り上げます。
しかしながら、この足場の設置について手を抜いてしまう業者が存在することも事実です。そのような業者は、足場専門の業者へ依頼するコストを削減して利益を出すために、丸太の足場や単管だけをつないだ簡易的な足場を設置し、安全性に欠ける環境で作業を進めることがあります。
塗装に関しては一流の業者でも、足場や養生の設置についてはそれほど慣れていない業者も多いのが現実です。もちろん、優良会社は一流同士でしっかりとした安全対策を行ってからしています。
では、メッシュシートについてはどうでしょうか。塗装工事におけるメッシュシートは、「職人が落下しないようにする」役割と「塗料の飛散を防止する」という2つの役割があります。
近隣の家との境界線の距離が短い場合などは、メッシュシートを塗装する住居の外回り全体にかけることは基本中の基本ですが、悪徳業者は一部にしかメッシュシートを張らずに工事を進めてしまったり、目の粗い役に立たないメッシュシートを使用して近隣の家を塗料まみれにたりしてしまったり、トラブルを発生させてしまうことがあります。
知っておこう!メッシュシートの種類
それでは、メッシュシートはどのようなものを利用すれば良いのでしょうか。そして、メッシュシート以外にもどのような方法でトラブルを防止すれば良いのでしょうか。
- メッシュシート
屋根の工事や外壁塗装の際には必ず活用するものです。一般的には、透明感のあるグレーのシートのことを意味します。このシートの一番の役割は塗料の飛散防止ですが、ブルーシートよりも軽く重圧感がないので、強風の抵抗を受けにくいというメリットがあります。
また、メッシュになっているということは建物の全体を包み込むように覆った時でも、通気性が保たれるというメリットもあります。つまり、塗料の臭いが充満しないため、日常生活への影響も最低限に抑えられます。
しかしながら、上述のような目の粗いメッシュシートを使うと、吹き付け塗装の際に塗料がメッシュシートの間をすり抜けてしまうため、トラブルになりかねないというリスクがあります。
- ブルーシート
屋外で工事を行う場合は、塗料や工具などを広げて置いておくスペースを確保する必要があります。その際は、ブルーシートを敷いて床面を保護してからその上に物を置くようにします。また、足場の周りにブルーシートを敷くこともありますが、これはメッシュシートを通過してしまった塗料によって足場が汚れないようにするためです。
ブルーシートはメッシュシートのように通気性が良くないため、建物を覆うには不向きです。しかし、ブルーシートを使用している業者もいるので、注意が必要です。
- マスキングテープ
最近は一般的になったマスキングテープですが、もともとは工事用に使用されていたものです。工事用のマスキングテープは、当たり前ですが柄のない無地のものを使用します。
このマスキングテープは、塗り間違いを防ぐために使用されることから、境界線がわかりやすいように紫や緑の蛍光色がよく使用されます。また、剥がした時に下地を傷つけないように粘着力が弱くなっているのも特徴です。
そのため、マスキングテープの貼り付けをいい加減にしてしまうと、隙間から塗料が染みてしまい塗装がうまくいかないということもあります。また、タイルやサイディングのような凸凹のある場所にマスキングテープを貼る時には、しっかり密着させなければ隙間ができて同じく塗料が染みてしまいます。
- ポリフィルムシート
薄手の透明のビニールシートのことをポリフィルムシートと呼びます。これは、料理で使用するラップの巨大なものといえばイメージしやすいでしょうか。このポリフィルムシートは、コストパフォーマンスが良い(1平方メートルあたり約100円)ということもあり建築工事全般で活用されています。
また、現場の安全性を考慮してフィルムの表面がエンボス加工されているスリップシートタイプのようなポリフィルムシートも存在します。
- マスカー
上述したマスキングテープとビニールシートが一体化した養生材をマスカーといいます。布テープの下からビニールが広がっていくイメージで、一気に広い面を覆うことができる優れものです。
自然災害による被害であれば足場代・メッシュシート代も火災保険が活用できる
工事の現場では必ず使用する、足場やメッシュシートの費用を自己負担ゼロにできるケースがあります。それは、火災保険の補償対象となる工事を行う時です。
火災保険は、火災はもちろん様々な自然災害による被害の補償をしてくれる、総合的な「住まいの保険」です。火災保険の補償対象となる自然災害には、台風や強風のような風による被害、ゲリラ豪雨のような水害、雪害や雹害などによる被害があります。
この際、火災保険は工事の費用全体を補償してくれるので、壊れてしまった部材の修理費用だけでなく、修理するために必要な足場やメッシュシート代なども含めて保険金が計算されます。
しかしながら、特に被害が出ていないにも関わらず、雰囲気を変えるために塗装工事をする場合などのような自己都合の場合は、火災保険は適用されないので自己負担となってしまいます。
火災保険を活用した場合は、足場代やメッシュシート代は工事費用の中に含まれますが、特に足場費用は100万円を超えることが多いので、火災保険の存在はありがたいことこの上ないでしょう。
また、メッシュシートや養生費用はそれほど高いわけではありませんが、自己負担がないという面では火災保険は大きな味方になってくれることでしょう。
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足場に関する建築基準法とは
足場に関しては、「足場の組み立て等作業の主任者」という資格を持った責任者が現場にいないと施工することができないことは、法律で定められています。専門性の高い足場や、高さ5m以上の構造の足場の組み立て・解体・変更の作業は、この資格を持つ者の指揮に従わなければいけません。
そのため、この資格は足場の組み立て・解体について、十分な知識と経験があり所定の技能講習を修了した者でなければ合格できない資格となっています。
また、足場は危険な作業が伴うことから墜落・転落による事故を防ぐよう、様々な法律が追加されてきました。その成果として、事故も死亡者も激減しています。しかしながら、毎年100人以上の職人が命を落としているという現実もあります。この中で、足場に関係する事故は約20%を占めています。
事故が起こると、警察や労働基準監督署が調査するわけですが、事故が起こる現場には一定のパターンが存在していました。それは、法律で定められている墜落防止対策を講じていなかったということです。
ここから推測されたことは、足場の作業を担当する会社の意識が低いということでした。また、監督責任も不十分なのでは、ということも考えられます。割合こそ少ないですが、墜落防止対策を講じていても事故が起こった場合は、足場そのものの問題ではないのかと推測されました。
そこで2014年に足場に関する法律が改正されることになりました。この改正のポイントは4つあります。
- 足場作業者も特別教育を受ける
- 足場の構造を変更する
- 足場の組立・解体作業時はより安全な方法で行なう
- 注文者の監督責任を強化する。
これらのポイントをベースにした法改正により、より安全な足場の設置工事が行われるようになりました。
足場の設置において大事なことは職人の命を守ること
工事における足場の最も大きな役割は、職人の安全を確保し命を守るということです。どんなに腕のある職人でも、地上から高さ5メートルの場所で安定感のない中で仕事することを良しとはしないでしょう。
職人もプロとはいえ同じ人間ですので、安全性の高い環境でこそ良い仕事ができると考えます。これは、職人だけでなく仕事をする人であれば当然の要求と考えられます。
餅は餅屋に任せるのが業務全体のクオリティを高める秘訣
このように、安全性に配慮した足場を組み立てるためには、この業務に精通した専門業者に任せるのが正しい選択となります。屋根工事業者や塗装業者が見様見真似で足場を組んでも、安全性が低くなるリスクがあり、結果的に良い工事にならないリスクが高くなってしまいます。
プロの足場職人が使用する足場には、くさび式の足場やビケ足場といった専門的な足場が複数あり、施工する場所や範囲に合わせて使用する部材の数を調整し、安全性の高い環境を作ります。
この工事費を節約すると大変なことになるのは、もう想像がつくかと思います。足場のプロに外注せずに、すべてを自社で賄い、大事故を起こしてしまうという最悪のケースです。中には、一級塗装の資格を持っているので足場の設置も大丈夫という塗装業者もありますが、塗装の資格と足場の設置の資格とでは全然別物ですので、足場の設置には役に立ちません。
屋根の工事は屋根工事業者が、塗装は塗装業者が、足場の設置は足場専門業者が行うのが、一番安全性の高い工事につながります。それぞれのプロが担当することで、高いクオリティの仕事ができるというものです。
実は、気づいていないだけで火災保険が適用できる修理を行える場合もあります。そのため、火災保険による修理を受けられるかどうかを確認するためにも、建物調査を受けてみてはいかがでしょうか。
火災保険請求相談センターでは火災保険申請のプロが、住宅を隅々まで調査して、破損・劣化箇所を報告して火災保険の適用が可能かどうかを診断するものです。
調査は高い技術力と豊富な経験を持つ一級建築士が担当するので安心ですし、調査報告書や保険申請用の書類の作成も慣れています。
このサービスは、全国無料で診断しているのが特徴です。
地域を問わず同じクオリティのサービスを受けることができます。
もし、火災保険が適用されるような破損・劣化であれば、修理費用も無料になることもあります。また、火災保険の申請にはコツが必要なので実績が豊富なサービスを選ぶは必須条件です。
住宅というものは、破損・劣化が目立たなくても少しずつ傷んでいくので、いつの間にか腐食が進んでいた、ということも少なくありません。早めに修理すべき箇所を見つけてかつ保険が適用になるのであれば、依頼主にとってもありがたい話でしょう。
破損・劣化がひどくなり、経年劣化と判断されてしまっては火災保険は適用されません。そうならないためにも、火災保険を賢く活用しましょう。
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記事監修:矢島 弘子 |
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火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている2021年12月3日の地震被害はあり、関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。損はさせません。 |