夏のにわか雨などの前に雷が鳴り、ぴかっと光ることがあります。その後に雨が降ったり、時にはひょうやあられが落ちてきたりします。ですから、雷は夏に起こると思われているようです。
雷は雲がつくる
確かに、俳句で「雷」は夏の季語になっていますし、日本の落雷の月別の平均では、8月が最も多く、続いて6月、7月、9月という順になっています。ただ、これには地域差もあり、日本海側ではむしろ冬の方が雷が多くみられたりもするのです。
もともと雷というのは、雲によって作り出されます。雲は、あられなど氷の塊や水滴で作られており、大きな氷の塊は雲の下の方に、小さな塊や水滴は上の方へと位置します。
この移動の際、あられや水滴などが電気を帯び、雲の上部はプラスに、下部はマイナスに帯電しているのです。そして、電荷分離が激しくなってくると、雲の内部で放電がはじまり、それが雷となるわけなのです。
ですから、夏の巨大な積乱雲などが雷のもとになるのは分かります。
一方、日本海側や冬の雷も、もちろん雲が作り出します。ただ、冬は季節風などの影響で厚みのない雲になるので、上部のプラスが雲の内部を通らずに放電してしまいます。
冬の雷雲は夏の雷雲と異なり低い位置に浮かんでいるため、地上の高い建物からの放電を受けることもあります(その時は地上から雲へ雷が走る、いわゆる「昇雷」になります)。
さらに、春先の春一番が吹くころにも雷雲が発生しやすく、この時期の雷は春雷と呼ばれます。
このように雷は決して夏場だけにみられるのではなく、そのため落雷の被害も一年を通して起こると考えた方がいいでしょう。
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直接、落ちるばかりが雷の被害ではない
落雷の被害というと、よくゴルフ場など広い場所に立っていて人体に落ちたとか、あるいは送電鉄塔などに落雷して停電になった、というものが話題になります。
しかし、こうした落雷は直撃雷といいますが、被害はこうした形ばかりではありません。高い建物などに落ちた雷が、そばにいた人間などに改めて落雷することがあります。
これは側撃雷といい、パワーも直撃雷とほとんど変わりませんので大きな被害をもたらすのです。雷が落ちそうだからと、大きな樹木の下に避難しても被害を受けてしまうのは、このためです。
この側撃雷と似た形での落雷被害として、高い建物などに落ちた雷が空気中を飛び、電線などを通って家屋などに被害をもたらすことがあります。これは誘導雷といい、電線、アンテナ線、電話線を通って入り込みます。
家の中にある電化製品の故障などを引き起こすので、これもまた大きな損失となります。こうした現象を「誘導雷サージ」といい、とくにパソコン、テレビ、エアコンなどの被害が目立つようです。
これらの電化製品は電線やアンテナ線などいくつものラインでつながっているため、いくつもの機械が同時に被害を受けやすくなっていますし、さらには一度の事故で損害が数十万円から百万円を超えることもあり、高額な修理費が必要となったりもするのです。
落雷への保険の適用は?
では、こうした落雷による被害には火災保険がどれぐらい適用されるのでしょうか。
建物が被害をこうむった時、たとえば屋根に穴が空いたり、柱が焼けてしまったりした場合には、たいていの火災保険では建物に保険がかけられていますから補償されます。
ただ、どれだけ補償されるかは、保険の内容によって異なってきますので、契約内容をよく見ておくべきでしょう。
パネル会社からも問い合わせが多くきますが、太陽光パネル・太陽温水器などは火災保険の適用になります。
電化製品などは家財保険
むしろ、気をつけねばならないのは誘導雷で説明したような、電化製品などの被害です。こちらは家財が対象となっている保険ならば補償は受けられますが、もしも建物だけの保険であるなら、補償の対象とはならないので注意しておきましょう。
そのため、電化製品の被害の場合は、まずはメーカーによる補償、または購入時に付けた「何年間保証」というようなオプションの保証を調べてみるべきです。落雷による故障などが項目として入っているのなら、こちらの利用をまず考えるべきです。
ただ、落雷による故障は補償されないとしているメーカー保証もあるので、そのときは火災保険の申請を考えてみます。
保険申請の期限
数十年前の被害があっても今更申請してもおりません。
事故発生した日から3年が法律の期限になります。但し、記憶に残っている大規模な修繕であれば7年前でも5年前でも承認事例はありますので一度ご相談ください。
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まとめ
ここでまとめとしてチェックポイントをお伝え致します。
家財も対象となっている保険であるなら、落雷のあった日時をしっかりと記録しておくことと、メーカーなどから修理費用の見積もりもとっておきます。
火災保険・家財保険での申請の時には、保険金請求書に事故発生日と事故発生時間も記入致します。
とにかく、現代の電化製品の多くはとてもデリケートな電子部品を搭載しているため、ちょっとした電圧の変化などで誤作動を起こしやすくなっていますし、故障も起こりやすくなっています。
パソコンではデータの消失も起こりえますので、コンセントなどに取り付ける避雷器などで自衛しておくことも大切でしょう。
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記事監修:矢島 弘子 |
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火災保険請求・地震保険請求アドバイス業務に従事。年間200棟の調査を13年間継続して行い、建物調査後の損害鑑定人との立ち合いや交渉も行っている。外部の敷地内の申請はもちろん室内の汚損・破損の申請や給排水設備の申請も得意とし、 家財保険かけている方が知らないスーツのアドバイスなども行っている 東京都清瀬市周辺でも2021年10月7日の地震被害はあり、 関東圏であればどこでも無料点検はすぐにご依頼ください。 損はさせません。 |